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大切にしたい、夏休み工作 その4 独創性

夏休みの工作はふつう自由工作です。
では、木や紙やいろいろな材料を用意して、「さあ、何か作りなさい」といっても
多くの子ども達は「何を作ろうか?」と悩んでしまいます。

ゆとり教育世代で、勉強でも「習ってないから分からない・・」と平気で言ってし
まう子どもたちです。勉強は教えてもらって覚えるものと勘違いしています。
夏休みの課題はテーマや手法がある程度決まっていて、親切に製作例の写真まで付
いています。キットのようにお手本をそっくり真似てしまえばある程度の作品がで
き上がります。
でもそれはちょっともったいない。この機会に彼らの独創性を引き出して、本当の
工作の喜びを味わってもらいたいですよね。
でもそれには少し経験を積まないと。キットやお手本どおりのモノをいくつも作っ
ていろんな経験をすることも必要。またその中で偶然や、ちょっとしたいたずらで
独自のものができたときは大いにそれを賞賛してあげたいものです。

私の友人はデザイナーで、数種類の昆虫キットの部品を混ぜて、子どもたちに自由
な生き物を作らせたそうです。私の発想ではありえないのですが、さすがクリエー
ターの世界はそれくらいの常識破りは当たり前なのかもしれません。
子どもたちを型にはめ、自由な発想を阻害しているのは私自身だったかも?と反省
しました。

キットのかぶとむしに色をつけた例
かぶとむし色づけ


こちらは紙やすりでしっかり仕上ました。
CIMG3554.jpg


昆虫キットの例ばかりで恐縮す。一つの例ですので

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テーマ : 夏休みの宿題-小学生
ジャンル : 学校・教育

tag : 夏休み宿題独創性キット昆虫個性

大切にしたい、夏休み工作 その3 達成感

キットやそれに似た「○○の作り方」の説明どおりに工作した場合でも、材料や部
品が自分の力によって、機能を得ておもちゃになったときには、大きな達成感があ
ります。時には失敗して、誰かの助けを借りたり、修復したりして完成させたとき
には、苦労した分だけ、いっそうの達成感があるはずです。
人は、自分の役割を実感したときに、充実感を感じます。

人間はモノづくりによって文明を得ることができました。ですから創作意欲は本能
として持っているのだと思います。

その充実感を感じることができれば、もっと何かを作りたくなります。
しばらくはキットのシリーズを次から次へ作っても良いでしょう。
作ることによって充実感が得られるはずです。

年齢や個人差もあり様々ですが、シリーズ全種類をそろえたいなどコレクターとし
ての充実感を感じる子どもたちも少なくありません。
しばらくはゆっくりとキット作りを楽しんでも良いと思います。

昆虫集合
シリーズをそろえるなら→昆虫キット

しかし、キットは基本的に大量生産された、工業製品ですから、やがて画一的な物
足りなさを感じるかも知れません。つまり誰が作ってもパッケージに表示されたほ
ぼ同一のものができあがるからです。

もし、子どもたちがそこに個性を求めはじめたら、それは大きなチャンスです。
人は本来個性を主張するユニークな存在です。潜在的に持っている
独創性、個性を呼び起こすことができればそれは工作の大きな成果です。

最初は「これが欲しい」「これで遊びたい」と始めた工作ですが、こうしてそれぞ
れにステップアップしていきます。

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テーマ : 子育て・教育
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tag : 昆虫個性チャンス独創性工業製品夏休み宿題

大切にしたい、夏休み工作 その2 動機付け

工作の動機について

工作によって得られるものは子どもたちのやる気につながっています。
単純に、工作することによって「欲しいおもちゃ」が手に入るのです。

実際に作るプロセスの楽しさをまだ知らなくても、その結果明らかに、おもちゃは手に入ります。

輪ゴム鉄砲

この輪ゴム鉄砲は子ども会のイベントなどでも良く作られ、作った後にすぐに射的大会をして遊べるのです。

輪ゴム鉄砲

子どもたちの工作への動機付けとしてとても分かり易いですよね。
なぜか自分の作った鉄砲こそが「高性能」であるかのような気になって、射的大会も盛り上がります。

「欲しい」「それで遊びたい」・・・・
鉄砲に限らず、とにかくその子が「欲しいもの」で良いのです。
工作の本質ではないかもしれませんが、まずはここから始めてはいかがでしょうか?

いろいろな工作キットがあります。→工作キット

夏休みの宿題として提出するかはともかく、まずはキットから入るのも良いと思います。


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テーマ : 学習
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tag : 図工輪ゴム鉄砲

大切にしたい、夏休み工作 その1

前回は夏休みイベントのご案内でした。
昨年は「宿題工作お助け隊」として自由工作の時間を設けましたが、今年は設けていません。
夏休みの工作はお子さん以上にお母さんにも負担が大きく、当店としてもお役に立ちたいと企画はしたのですが、時間内に手伝ってでも完成させなければならないという状況はお互いに好ましいものではないので今年はやらないことにしたのです。
子どもたちも手伝ってもらえるという期待で来てしまいますからね。

負担と考えれば確かに負担なのですが、その難しい課題に、夏休みという時間を投じて取り組むことはとても意義深いと思います。少なくとも非日常

でもいきなり「何か作りなさい」といってもそんなに簡単にはできません。
学校で配られる冊子には製作例の写真などもあるので、かえってプレッシャーになったりするのです。

当店では工作キットも多く扱ってはいますが、キットをそのまま作るのは夏休みの宿題としてはあまりお勧めできません。
でも子どもたちの興味を高めたり、製作のアイデアやヒントを得るためのきっかけと考えれば利用できます。また材料の一部としてキットを使う方法もあります。

アイデアを引き出す材料(下図)など、今後ご紹介しますね。
材料

「簡単に見栄えのするモノを・・・」などと考えず、この機会を使って子どもたちにおおいに成長してもらいましょう!

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tag : 夏休み宿題工作木工キット

木を磨く楽しさは成長する姿、感触・・・

前回の報告で塗装、乾燥中だったひのきのトノサマバッタ
組立てて約1週間がたちました。
オイル系の塗料の匂いはやはり消えませんが、天然塗料ですからいやな匂いではありません。
でもひのきの香りがないのはやや残念。
 

 
全身を仕上られたバッタ君は、塗装のおかげでツヤも出て、いい感じです。
 
とにかく紙やすりでスベスベになって行く過程は楽しくてキリがありません。
ヒノキの粉にまみれてその下につやつやの表面が現れるのは、ヒノキならではの感触でしょう。
#240程度の紙やすりでも、木が持つ滑らかさ、柔らかさが心地よく、ただツヤが出るだけでなく
面の美しさというべきか、金属を磨くほどシビアではなくほど良いのです。
 
塗装にまで欲が出てきたのもここまで仕上たからこそ、
手をかけて完成度が増していく喜びはモノづくりの本質のように思います。
 
大きさはこんな感じ、実物の約3倍です。
 

 

 
塗装の結果、関節の軸周りのしまり具合もほど良く、強度が増したように感じます。
乾燥したときにどうか?これからエアコンのシーズンで確認できると思います。
 

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プロフィール

創遊の樹(そうゆうのき)

Author:創遊の樹(そうゆうのき)
名古屋市緑区鹿山
子どもたちの生きる力を育む、教室の様子や、木のおもちゃ、工作キットなどを紹介します。

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